だいぶレポートが遅れてしまいましたが、昨年8月に第二子を帝王切開で出産しました。前回の記事では、計画帝王切開が緊急となった経緯について書きましたが、今回は手術直後から翌日までを振り返りたいと思います。
どんな出産でも回復には時間がかかり、身体のいたるところが痛いし大変。帝王切開の場合は、手術直後からの24時間、麻酔が徐々に切れていく時間が一番の山場かなと、二度の帝王切開を経験して思いました。
あっという間に赤ちゃんに会えた!
あと2時間で手術という超緊急帝王切開となりましたが、手術室に入ってからは優しい助産師さんがずっと手を握ってくれたり、主治医の先生も声をかけてくださり「頑張ろう!」という気持ちになれました。
脊髄麻酔を打つ時間。背中を丸めて背中と腰の間ぐらいのところを突き出さないといけないのがうまくできず、何度も体勢を整えさせられました。一瞬ちくっとして、麻酔が入っていく時はギューッと圧となんとなく痛みを感じますが、すぐ完了。そのあとは麻酔が効いているかしっかり確認。じんわりと脚の方から感覚が無くなっていきます。麻酔の確認ができたら、手術開始。
手術が始まってから赤ちゃんとのご対面はあっという間!5分ほどで次女爆誕。大きな産声が聞こえて安心と思いきや、36週の早産だったので肺に水が溜まっているとのことで、小児科の先生による処置がすぐに行われました。
私も胎盤を取り出したりと色々な処置が行われたみたいです。気づくと麻酔の影響か、なんだか息苦しいし、気持ち悪くなってしまったので、吐き気止めの点滴注入。マスクをしたまま手術をするので、それも苦しいのですが、スーハースーハー深呼吸をしているとすぐに薬が効いてきました。
トータルで1時間半ぐらいの手術。イギリスでの帝王切開はあっという間に終わった感覚だったのですが、日本では最後にレントゲンも撮って最終チェックが行われたり、日本とイギリスの医療の違いを目の当たりにしました。その後、手術室を出て主人と対面。ストレッチャーに乗せられたまま部屋へと戻りました。
術後24時間が踏ん張りどころ
病室に戻ると血栓予防のため、足にマッサージ機が付けられました。20秒ごとに「ビクッ」と動くヤツ。これがとても鬱陶しい・・・
そして部屋に戻ってしばらくすると麻酔の影響か、猛烈な睡魔に襲われました。まだ麻酔が効いていたので痛みは感じなかったのですが、本当に眠くて、主人と話していても目を閉じたくなるような状態。でも血栓予防のフットポンプが動くので、眠れない。しんどい。
そして出産が夕方だったので、手術が終わった頃には面会時間も終わり、主人も帰らなくてはいけなくなりました。一人部屋に残されると、外も暗いし、なんだか不安な気持ちに。少しずつヒリヒリするような痛みも出てきて、眠たいのに眠れない、寝ている向きを変えたいのに全く動けない。
1時間おきぐらいに助産師の方が体温と血圧をチェック、その度に痛み止めの点滴や坐薬などを入れてくれます。仰向けでも横向きでも、どんな寝方をしても不快。携帯で時間をチェックして、あと何分で助産師の方が来てくれるか、あと何時間で朝になるか!と心細い気持ちになっていました。
猛烈な睡魔は術後使う鎮痛薬(麻薬の一種)が原因だったみたいです。手術翌日も昼間眠くて、面会に来た家族ともまともに話ができないような状況。三日目からは麻薬なしで代わりにアセトアミノフェンの点滴「アセリオ」というものをお願いしました。これが一番効いた!坐薬は私の場合試してみたのですが、イマイチ・・・胃が弱くNSAID系の鎮痛剤は避けたかったので、点滴を外した後はロキソニンではなくカロナールを飲み始めました。
お母さんの回復を第一に考えてくれる山王
第一子をイギリスで出産した時は、産後すぐに母子同室でした。山王病院では、最初はベビーを預かっていただけます。二日目ぐらいから身体の回復を見ながら母子同室にゆっくりなっていく感じです。お母さんの回復を第一に考えてくれてるんだなという印象を持ちました。
初日は朝ごはんを食べたあと、コットに入れられた娘とのご対面がありました。最初は面会時間が決まっていて、大体授乳の時間に助産師の方が連れてきてくれます。もちろん面会時間以外にも、赤ちゃんに会いたいときはナースコールを押せばいつでも会えます!
「家に帰ったらもう一人いるんでしょ!今しか休めないんだから、ゆっくり休んでください♡」と入院中は天使のような助産師の方がいつも心配してくれました。私は母乳育児がしたかったので、夜は可能な限り同室で過ごしたかったのですが、身体が思うようにまだ動かなかったりするので、お言葉に甘えて夜の授乳を一回スキップしたりしました。産後は休める時に休む、とても大事なことなんだなと気付かされました。
おまけ:入院中の食事(帝王切開当日・翌日)
山王は入院中の豪華なお食事が有名ですが、帝王切開の場合、残念ながら最初の食事は流動食となります。こちらが最初にいただいた朝ごはん。私はフットポンプと過ごした長ーい夜に疲れ果てて(笑)、食欲もなく、ジュースとお味噌汁を少しだけいただきました。
お昼に出てきたのはこちら。少し食欲が戻ってきたので、お豆腐やお野菜、ヨーグルトは食べてお粥は残しました。
山王病院では毎日15時にはおやつの時間があります。これが入院中のお楽しみでした!特に妊娠糖尿病で糖質制限していた私にとって「おやつ」がいただけるだなんて・・・最高!産後最初のおやつはゼリーとグリコの鉄分補給ドリンクでした。
手術から24時間後の夕食はこちら。少しずつお米もお水の割合が少なくなります。お魚もお野菜も美味しかった〜お米は少し残しましたがおかずは食べちゃいました。
そして普通のお食事になる前の最後の回復食が翌日の朝ごはん!
米粒が見える〜と喜びながらほとんど完食。この次の食事からは待ちに待った山王病院の美味しいお食事!入院中の食事記録はまた次回の記事でご紹介します。